分析したいFileMakerソリューションのDDR(データベースデザインレポート)を生成したら、BaseElementsにインポートします。BaseElementsを開き、ホーム画面を表示します。ホーム画面の左上に「インポート」のボタンがあります。
このボタンをクリックし、データベースデザインレポートを作成する際に生成された「概要.xml」ファイルを選択します。
その後、ソリューション名、任意のバージョン文字列、クライアント名などを設定できます。全て入力する必要はなく、ソリューション名があれば通常問題ありません。
訳注:ソリューション名を空白でインポートした場合、「レポート」機能が利用できません。ソリューション名(分析名)はインポート後に入力することも可能です。
[続行]をクリックすると、DDRのインポート処理を開始します。
BaseElementsはDDRのインポート処理の進行状況を表示します。大容量のDDRはインポートに時間がかかります。 XSLT変換はプラグインで行われるため、DDRが大きい場合はFileMakerがロックされているように見えることがあります。インポート中に問題が発生した場合はダイアログボックスに表示されます。
インポートが完了すると、インポートしたソリューションの詳細が表示されます。
サーバーサイドのインポート
BaseElements17.0.5以降、BaseElementsをホストしているFileMaker Server上のBaseElementsへのサーバサイドインポートも可能になりました。これに関する要件は次のとおりです。
- BaseElements 17.0.5以降
- FileMaker ServerにBaseElementsプラグインを手動でインストールするか、FileMaker Serverの[コネクタ]-[プラグイン]画面で[プラグインファイルのインストール] スクリプトステップのオプションを有効にしている必要があります。
- MacまたはWindows上でFileMaker Serverを実行している必要があります。(FileMakerCloudは非対応)
- FileMaker Server 17以降
BaseElementsのファイル上でサーバー側のインポートを有効にするための設定は特にありません。 FileMaker ServerでホストされたBaseElementに接続しているFileMaker Proクライアントの場合は、DDRをインポートするときに追加のオプションが表示され、[ローカル]または[サーバー]をラジオボタンで選択できます。
[続行]をクリックするとまずローカルクライアントで通常どおりXMLファイルを処理し、その後サーバーでスクリプトの実行を介してFileMaker Serverに渡され、インポート処理がFileMaker Serverで実行されます。
FileMaker Serverでのインポート処理が完了するまでの間、BaseElementsを通常どおり使用できます。
サーバーサイドインポートの進捗
DDRのインポート中は、ソリューション名に「Iサーバーへのインポート」が追加されます。
インポート中に問題が発生した場合は、[サーバーへのインポート]が[インポート時のエラー]に変更されます。あなたはBaseElementsデータファイルと "ServerLog"レイアウトに行くことによってエラーの詳細を見つけることができます。そこにある内容をcsvファイルにエクスポートし、それをサポート要求に添付してください。
サーバーの速度とローカルのインポート
DDRのインポート処理の速度は、実際に作業を行っているマシンの仕様によって大きく左右されますが、FileMaker Serverにはユーザーインターフェイスを実行する必要がないという利点があるため、ローカル実行時より処理が速くなることがあります。 BaseElements開発チームの検証時におけるサーバサイドのインポートは、FileMaker Proのローカルインポートよりも高速という検証値が出ていますが、利用時のハードウェアに大きく依存するためこの限りではありません。
BaseElementsにおいてインポートをサーバ処理にする最大の利点は、FileMaker Proでサーバ処理終了を待って使えないということがなく、他の作業を継続できることです。
XMLファイルの削除
BaseElementsはBaseElementsのテーブルのオブジェクトフィールド内のすべてのファイルのXMLのコピーを格納しています。そのため、このオプションを利用すると、BaseElementsファイルはディスク上により多くのスペースを占有します。必要に応じて、インポート後にオブジェクトフィールドを削除できます。BaseElementsデータファイルレイアウトのデータにアクセスするだけです。
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。